サポートタイムズ

サポートタイムズはカスタマーサポートの“今”を届けるメディアです。(Powered by CallConnect)

Twitter Facebook

成功するウェビナーに共通する4つのポイント

f:id:sennba3:20181031171113p:plain

海外SaaSでは当たり前のように行われている「ウェビナー」。本記事ではウェビナーの特徴について触れ、ウェビナーを成功に導くために必要な4つのポイントについてご紹介します。

ウェビナーの魅力

顧客との対話にはあらゆる方法がありますが、それらと比較してウェビナーには大きく分けて3つの特徴があります。

1. 移動が不要

対面形式の会議やイベントは、サービス運営者とユーザーのどちらか、もしくは両者が移動する必要が出てきます。そのため、ユーザーが集まりやすい東京や大阪といった大都市圏で開かれる機会が多くなります。遠方のユーザーにとっては移動に時間やお金がかかるため、参加するかどうか躊躇することもあるでしょう。
ウェビナーは運営者とユーザーのどちらの移動も不要なため、移動やコストの面で大きな利点があるといえます。移動せずともビデオの配信によってリアルタイムにコミュニケーションを取ることができます。

2. 原稿を手元に置くことができる

リアルのイベントでは言葉をスラスラと言えるように入念な練習をする必要があります。もちろんウェビナーでも練習は必要ですが、発表原稿を手元に置くことができるため、途中で言葉が出てこない事態になっても簡単に原稿を確認できます。 ウェビナーではプレゼンテーションの練習以外に必要な“コンテンツ”や“声の質”などの改善に力を注ぐことができます。

3. 視聴者間の交流

チャット欄を通じて視聴者間でリアルタイムのコミュニケーションを取ることができます。これは、他の対話方法ではなかなか得られない貴重な利点です。例えば、ウェビナー中にユーザーAさんが疑問点を投稿したとします。すると、その質問内容と回答をユーザーBさんも把握することができます。
とりわけリアルイベントの場合は、発表の途中で質問が入るとプレゼンテーションが一時的に止まってしまいますし、質疑応答の時間内で答えられる質問数も限られてしまいます。一方、ウェビナーではいつでも質問ができ、また発表者以外のホストをつけて、チャットで寄せられた質問に回答するようにすれば、スムーズに進行させることができます。

ウェビナーの視聴における特徴

ウェビナーには上記のようなメリットもありますが、注意しなければならない点もあります。

ウェビナーは「つまらなかったらいつでも退出できる」という点が大きな特徴です。実際の調査によると、ほとんどの視聴者はウェビナーに入室して10秒でウェビナーの質を判断するそうです。そこで一定基準に達しなかった場合、すぐに退出するという判断をとります。また、ウェビナーの質だけでなく、視聴者がやむを得えず退出しなければならない時もあります。オフィスで隣の席の人に話しかけられた、視聴中に電話がかかってきたなど多くのケースが考えられます。配信者側としては、視聴者が常にいるわけではないという点を念頭に置いて配信する必要があります。

視聴者はウェビナーの良し悪しをどこで判断するのでしょうか。それは大きく分けて6つあると言われています。

  • コンテンツ
  • (眠くならない)声
  • インタラクション
  • 構成
  • ストーリー
  • 見た目

最も大切な点がコンテンツです。視聴者にとって価値のある内容でなければ、そもそも誰も見ません。ウェビナーの良し悪しのポイントは、リアルの場でプレゼンテーションする際に重視したいことと類似していますので、普段からプレゼンテーションをより良くするための訓練が必要だと言えます。

ウェビナーを成功させるための4つのポイント

前述の特徴を踏まえた上で、ウェビナーを成功させるための4つのポイントについてご紹介します。

1. スライド順の黄金パターンを意識しよう

先ほどお伝えした通り、視聴者は参加して10秒でそのウェビナーの質を判断します。 そこで、以下のページ順を意識してみましょう。

  • ページ1: 表紙、自己紹介。自己紹介は30秒程度で収めましょう。
  • ページ2: 視聴者への質問。このウェビナーは座って聴き続けるような退屈なウェビナーではないことをアピールしましょう。視聴者とのインタラクションはウェビナーの成功において非常に重要な要素の一つです。
  • ページ3: アジェンダ、今日の目標。 本日話す内容について概要を伝えしましょう。また、最終的に今回のウェビナーで何を持ち帰って欲しいのかという目標についても伝えましょう。

2. 声の質を意識しよう

声はウェビナーを退屈に感じさせない大事な要素の一つです。 ここではズバリ笑顔を意識しましょう。配信側の顔が映し出されないからといって、笑顔で喋らなくてもいいというわけではありません。表情は声に反映されます。 また、ウェビナーで発言する内容を極力減らすようにしましょう。減らした分、発言した内容に重みが増すようになります。

3. スライドの内容を最小限に

2でご紹介した発言内容を減らす点にも関わってきますが、発言を極力減らすためにスライドの量も必要最小限に留めましょう。
"画像 + 10ワードで勝負せよ" と言われています。画像は言葉よりも記憶に残りやすい特徴を持っています。その画像をフォローするために、必要最小限の文字を使って表しましょう。
とりわけ私たち日本人は気合いを入れて1つのページに大量のコンテンツを盛り込みがちですが、それは逆効果であることを認識すべきです。

4. ホストを用意しよう

ホストとは、ウェビナー配信中にチャット上でイベントを案内する役割のことを指します。チャット上でイベントの進行を行い、質問の受け答えをし、発表の中の重要な点をピックアップします。前述の通り、ウェビナーは視聴者同士でコミュニケーションが取れる点が大きな利点です。それを促すためにも、視聴者が質問した内容を積極的に受け答えするホストの存在は重要だと言えます。
ホストを用意することで、配信者の負担を減らすことにも繋がります。配信者は実際のウェビナー配信に集中することができるようになるため、より良いウェビナーにすることができます。

終わりに

本記事は、SaaS community #3の「知られざるウェビナーの極意」を記事にしたものです。

ウェビナーを成功させるために重要な要素についてご紹介しました。日本全国に顧客を持つようなサービス運営者にとって、顧客育成といった観点から今後ウェビナーはより重要な立ち位置になると考えています。

引き続き、ウェビナーに関しての有益な情報を届けてまいりますのでご期待ください。