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海外企業がこぞってウェビナーで情報発信する理由

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ウェビナーという言葉をご存知でしょうか?
ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語であり、オンラインセミナーとも呼ばれます。インターネット上で行なわれるセミナーのことを指します。

日本ではまだ一般的ではないウェビナーですが、海外では多くの企業がウェビナーで配信を行っています。その理由を企業活動の背景から解説します。

企業による情報発信

そもそも、企業でなぜ情報発信が必要になってきているのでしょうか。それは、「顧客との関係を長期的に維持する必要がある」ようになってきたことが一つの背景にあると言えます。今までの売り切り型のビジネスでは、短い顧客との関係の中で いかに商品を知ってもらって買ってもらうかというところに重点が置かれてきました。その場合、広告やマーケティングに多くの予算が投入されることになります。

しかし、最近では「サブスクリプション(定期購読型)」のビジネスが台頭してきました。顧客はサービスに定期的にお金を払うことで、そのサービスを利用し続けることができます。この場合、使い始めた段階での売り上げはほんの一部で、使い続けていただくことで初めてかかったコストを回収できることになります。顧客はサービスを利用している途中で止めたくなったらすぐに止められるため、いかに顧客が満足して使い続けてくれるかが大事になってきます。

企業は顧客を満足させ、サービスを使い続けてもらえるようにする必要があります。そのためには、より良いサービスの使い方であったり、最新情報を顧客に伝え続けていく必要があると言えるでしょう。

では、企業が情報発信をする方法には、どういったものがあるのでしょうか。一般的には以下のような方法が挙げられます。

  • 対面での面会
  • 会場を借りてのセミナー
  • カンファレンスやエキスポに出展
  • メディア等のオンライン情報発信

上記の方法と比較して、ウェビナーによる発信にはどんなメリットがあるのかを以下に解説します。

場所を選ばずに情報を発信できる

基本的に面会やセミナーなどの「会う」必要のあるものは、対象が少ないので効率は悪いですが、密接に情報を伝えられるため質が高いとされています。反対にオンライン寄りになればなるほど、質の点では劣りがちですが、手軽にできる利点があります。

ウェビナーはオンラインの情報発信の中では、最も密に情報を伝えられる方法の一つだと言えます。ウェビナーはその場で多くの情報をビデオで配信することができ、顧客からの質問はチャットで受け付けてその場で回答できるような環境を提供することができます。リアルではどうしても会う人の数に限界がありましたが、ウェビナーであれば、北海道から沖縄、もしくは海外にいる どこの誰もがリアルタイムで最新の情報を得ることができるようになります。うまくウェビナーに誘導できれば、実際に会う以上に多くの人にリーチすることができ、密な情報を届けられるでしょう。

これが特に英語圏のサービスでは大事なポイントとなります。世界中に顧客がいる中で、もはや対面で会うことは実質不可能になっています。日本では首都圏に企業が一極集中していますが、今後は大阪や福岡などの都市でも、多くの顧客を抱えるようなサービスを運営する企業が出てくるはずです。その際には英語圏のサービスで出てきた同様の課題が沸き起こってくることでしょう。

顧客の育成がビジネスの成長のキーポイントになる

使い続けてもらうことが前提となるようなサービスでは、いかに顧客に使い方を知ってもらい、より活用してもらえるかが継続のポイントとなります。サービスのことをよく知らないまま使われてしまうと、いとも簡単に解約されてしまいます。そのため、サービスの魅力やよりよい使い方を紹介するなど定期的な情報発信が必須となってきています。

ウェビナーでは、視聴者の知りたかったことを伝えるだけでなく、今まで知らなかったような機能や使い方を併せて伝えることもできます。もし追加の情報が顧客にとって不要な情報だったとしても、サービスを使い続けていく中で将来必要になるケースも多くあります。そのため、色々な機能や使い方があるということを事前に伝えておくことで、理想的な使い方ができるように導くことができ、将来的にカスタマーサポートへの問い合わせの負荷も軽減するでしょう。

終わりに

本記事では、海外企業の中でなぜウェビナーが支持されているのかについてご紹介しました。

日本の企業でも、日本全国に顧客を抱えるようなサービスが今後ますます増えてくると考えられます。そうした時に、対面での説明では必ず限界がやってきます。一つの解決策として、日本でもウェビナーが普及してくることでしょう。

もし既にサブスクリプション型ビジネスを展開されていて、顧客が日本全国にいる場合には、ウェビナーを通して情報発信をしてみてはいかがでしょうか。