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発信者側にかかる料金は?0570から始まるナビダイヤルを解説。

f:id:sennba3:20170525113101g:plain お客様窓口用の電話番号として活用されることも多い、0570番号。普段目にすることはあっても、意外と0570番号の具体的な仕様については知らないのではないでしょうか。そこで本記事では、0570から始まる電話番号「ナビダイヤル」について解説します。

ナビダイヤルとは?

<概要>

ナビダイヤルとは、0570+6桁(×××-×××)で構成される電話番号です。基本的には“発信者側(ナビダイヤルへ電話をかける側)が通話料を負担”しますので、フリーダイヤルと呼ばれる着信側が通話料を負担する0120番号とは異なります。

<利用シーン>

複数の電話番号を持っている場合に、問い合わせ用電話番号を統一する目的で利用されることが多いです。

例えば、複数の拠点を持つ企業においては、各拠点ごとに固定電話番号(東京拠点は03番号、大阪拠点は06番号など)を取得していることがあります。
しかし、企業が複数の電話番号をWebサイトやチラシに掲載した場合、顧客によってはどの電話番号に問い合わせをすればいいのか、迷うこともあるでしょう。

そこで、掲載する電話番号は0570番号だけにし、顧客の電話問い合わせは一律0570番号で受け付けるような体制を作るのです。これによって、顧客は余計な混乱をせずに済みます。

また、0570番号には顧客の発信地域に応じて最適な拠点に電話を転送する機能があるため、顧客の発信地域に一番近い営業拠点で効率的にサポートすることができるようになります。

・イメージ
1. 顧客が0570番号に電話問い合わせ
  ↓
2. 顧客の発信地域を判別。最寄りの営業拠点に着信転送
  ↓
3. 最寄りの拠点スタッフが電話対応

<サービス提供元>

ナビダイヤルは、NTTコミュニケーションズが提供するサービスです。

<機能>

(例)
・発信地域ルーティング
発信者の発信地域によって、あらかじめ指定した着信先に振り分けることができます。

・入力指示ルーティング
発信者に会員番号などをプッシュ入力させることにより、発信者が希望する窓口に着信を振り分けることができます。

・発信電話番号ルーティング
発信者の電話番号によって、あらかじめ指定した着信先に振り分けることができます。

<導入者側が支払う料金>

(例)
・設定費用
ナビダイヤル番号ごとに、1,080円
着信先電話番号ごとに、1,080円

・月額費用
基本サービス料
ナビダイヤル番号ごとに、10,800円/月(一般回線で契約する場合)

オプション料
詳細はこちら

<発信者が支払う通話料>

(例)
携帯電話からナビダイヤルへ発信する場合、
1分 32.4円(全国一律・平日昼間)

固定電話からナビダイヤルへ発信する場合、
1分 21.6円(県間通話~100kmまで・平日昼間)

企業がナビダイヤルを使うメリット・デメリットは?

<メリット>

・移転などで電話番号を変えずに済む

03番号などの固定番号を問い合わせ窓口用に利用していた場合は、オフィス移転に伴って原則的には電話番号を変更することになります。結果として、顧客へ電話番号変更の旨を周知する手間が発生します。しかし、0570番号であれば、オフィス移転してもそのまま使い続けることができます。

・効率的な電話対応に役立つ

発信者にプッシュ入力をしてもらうことで、最適な拠点や担当者に電話をつなぐことができるので、余計な電話取次ぎの手間が軽減されます。

<デメリット>

・顧客の声が届きづらくなる

お客様窓口用の電話番号としてよく使われているのは、企業側が通話料金を負担する0120番号といえます。そのため、発信側に決して安いとはいえない通話料が発生するナビダイヤルでは企業への問い合わせ自体を躊躇する顧客がいてもなんら不思議ではありません。結果として、貴重な顧客の声が届きづらくなることもあるでしょう。

まとめ

今回は、0570から始まるナビダイヤルについて取り上げました。

導入する企業側にはメリットの方が多いように感じますが、顧客からすると通話料がネックになるでしょう。 電話対応の効率化を目的にナビダイヤルを導入したものの、通話料がネックとなり、顧客が問い合わせ自体をしなくなってしまえば元も子もありません。

現在では、オフィス移転しても電話番号を変える必要のない050番号やその050番号から用件に応じて着信先を分配できるコールセンターシステムも登場しています。また、企業側の通話料負担は増えますが、着信側課金の0120/0800番号を活用する企業もいます。

本記事をきっかけに、お客様窓口用電話番号としてどういった電話番号を使うべきか、考えてみるのはいかがでしょうか。 本記事が電話窓口を開設する際や電話対応の効率化を考える際の参考になれば幸いです。

※本記事は、2017年5月22日時点での情報を元に作成しました。
※ナビダイヤルの料金詳細や機能詳細に関しては、こちらをご確認ください。